【パンフォーカスってなに?】F値を理解してシャープな写真を撮ろう!

F値を工夫して撮る
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この記事はこんな人が書いています

技術本やブログ、Youtubeで発信されている膨大な情報の中から、私が実際に経験してみて「これをやったら上達した!」「この機材はおすすめ!」っていうものを厳選してピックアップしています。
どんな写真を撮っているのか気になる方は、Xに作品を掲載していますのでぜひ確認してみてください。

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  • パンフォーカスとは全体にピントを合わせたような写真にするテクニック
  • 広角レンズを使用することでより簡単にパンフォーカスを作れる
  • 焦点距離28mmなら、絞りをf/13にしたとき、カメラから7mぐらい先にピント合わせをするとパンフォーカスになる

カメラについて勉強しているとふと耳にした言葉が

『パンフォーカス』

Nari
Nari

カメラを始めてから半年ぐらいは、パンフォーカスという言葉を知りませんでした。

パンフォーカスを覚えると写真表現の幅がぐっと広がりますし、写真を撮るときの設定に迷いがなくなりますよ。

この記事を読めば意図してパンフォーカスな写真を撮れるようになりますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです

この記事を読んでパンフォーカスを実践し早めに覚えてしまいましょう!

パンフォーカスとは

写真の手前にあるものから奥にあるものまですべてにピントが合っているような写真、映像やそのようにう写すテクニックのこと

これをパンフォーカスといっています

このパンフォーカスにはレンズの焦点距離とF値、そしてピント合わせの位置が関係します

F値は開放で明るく、絞ると暗くなる

F値は簡単に言うと、光が通る穴(絞り)のサイズを表す数字です

F値は、f/8、f8、F8などのように表示されます

例えば下の図のようにf2.8とf8では、f2.8の方がより多くの光を取り入れることができます

カメラでは、F2.8 F3.2 F3.5 F4.0 ・・・ F13 F14 ・・・ 

のように表示されます

数値を小さくする(開放にする)ほど明るくなる

数値を大きくする(絞る)ほど暗くなる

F値を絞ると被写界深度が深くなる

ピントが合う奥行きを被写界深度と言います

被写界深度はF値を

開放するほど浅くなる:一部の場所にのみフォーカスされる

絞るほど深くなる:広い範囲にフォーカスされる

被写界深度を深くするためのF値の設定はf/13以上が目安

※広角レンズを使うことで、被写界深度はより深くなります

パンフォーカスにする方法

イメージにするとこんな感じ(被写界深度の計算はこちらでしました
ピント位置の手前1/2の距離からパンフォーカスになります

焦点距離が28mmの時、7m先にピントを合わせれば、手前3.5mから∞にシャープに写る

自分の持っているカメラやレンズで厳密に計算したい!という人は、スマホアプリが便利です

FocusRangeというアプリがわかりやすくてお勧めです↓

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被写界深度の深い写真、浅い写真の比較

被写界深度の深い写真①(f/13)と、浅い写真②(f/5.6)を比較すると

写真① は、手前から奥の景色までピントが合っているように見える

写真① 被写界深度が深い写真 1/80sec f/13 ISO100

写真② は、ピントは藤の花の位置だけに合っていて手前の葉や背景はボケている

写真② 被写界深度が浅い写真 1/1250 f/5.6 ISO800

明るさとブレに要注意

F値を大きな数値にすれば、暗くなるので、シャッタースピードが遅くなりすぎないように、ISO感度を上げるか、三脚を使ったブレ対策が必要になります

パンフォーカスにしようと思ってF値を小さくすると、光の取り込む量が減り、暗い写真になってしまいます

光が弱い場面では光量を補うために、シャッタースピードを遅くしたり、ISO感度を上げる必要があります

風景写真ではブレている時点で失敗写真となることがあります

シャッタースピードが遅くしたことによるブレを防ぐために三脚でカメラを固定した撮影が必要です

絞り優先モードで撮影していると、シャッタースピードが遅くなっていることに気づかないこともあるので注意が必要です

ブレ対策には、マニュアルモードで設定をすることや、三脚を使うことが有効になります

Nari
Nari

風景をパンフォーカスで撮るために三脚はとても重要なアイテムです。まだ購入していない方や、購入を考えている方は三脚に関するこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

パンフォーカスにした写真の魅力

人の目はすべてにピントを合わせることはできません

たいてい、人は見たいもの以外はボケて見えています

でもカメラは違います

全体にピントのあった写真は人の目には新鮮に映ります

きれいな風景や景色と出会った時には、パンフォーカスな写真に仕上げたいものです

日常をパンフォーカスで撮ると面白い写真になることもあるのでスナップ写真との相性もいいです

失敗例

1/640sec f/6.3 ISO640

私がやってしまった失敗例です

早朝の木漏れ日がシダに当たって美しい景色がそこにはありました

手前から奥にかけてピントの合った写真をイメージしていました

手前のシダにピントを合わせシャッターを押す

プレビューでの確認はそこそこにして

「いい瞬間を撮れたなー」なんて思ってその場を後にしました

家に帰ってピントチェックをしていると、お気に入りになるはずのその写真を見て

「やってしまったー( ゚Д゚)」

ピントが手前しかあっていない

F値を確認するとf/6.3になってました(-_-;)

絞って撮影をしていた後で、F値を変えるのを忘れてしまったんですね

あと、被写体に近づきすぎていましたね

私のような失敗をしないためにもパンフォーカスにしたいときはF値の設定とピント合わせ位置には十分に気を付けて、できるだけその場でプレビューしピントチェックをしておきましょう

失敗ポイント
  • F値の設定を確認しなかった
  • ピント位置を手前にしすぎた
  • プレビューをしなかった

作例

パンフォーカスで撮った写真たちです

すべてF値はf/13で撮影しています

どれも手前から奥にかけてピントが合っているようにみえますね

f/13というのはとても使いやすい絞り値なのでぜひ参考にしてみてください

1/4sec f/13 ISO320
1/13sec f/13 ISO100
1/125sec f/13 ISO100

まとめ

  • パンフォーカスとは全体にピントを合わせたような写真にするテクニック
  • 広角レンズを使うことでより簡単にパンフォーカスを作れる
  • f/13~f/16でカメラから5~7mの位置にピントを合わせる

これでパンフォーカスという言葉に困惑することはなくなりましたね(´▽`*)

最後まで読んでいただいてありがとうございます

ゆっくりですが、記事の更新を続けていきますので、また読んでもらえると嬉しいです(*^^*)

では、また次の記事で(‘ω’)ノ

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