ローキーな写真とは、意図的に露出を下げた写真のことを意味します
↓これらの写真は、あえてローキーで撮影したものです
ローキーで表現するには、いくつかのコツが必要ですが、コツさえ覚えてしまえば、作品性の高い写真に仕上げることができます
この記事では、ローキーな写真が撮れるように解説しますのでぜひ参考にしてみてください
ローキーにはこんな効果があります
✓質感を出したい
✓余計なものを省きたい(引き算)
✓被写体を強調したい
朝焼け、夕焼けの色を印象付けたい
朝焼けや、夕焼けの色をきれいに出すには、ローキーの方がいい色が出ますし、薄暗い雰囲気で、ドラマチック感が増しますね
質感を出したい
ローキーでは、質感がしっかり描写されます
ローキーで撮れば、葉、草花、岩やコンクリートの固い質感などを強調することができます
余計なものを省きたい(引き算)
主題となる被写体以外に余計なものがある場合は、ボケと暗さで目立たなくすることができます
主題となる被写体にとって、構図の中にあると邪魔なものがなければ、すっきりとします
被写体を強調したい
構図の中の余計なものを省くことで、主題が浮き出るような、見る人に伝わりやすい表現ができます
私はこの被写体に惹かれました!っていうのがストレートに伝わりますね
ローキーな写真の撮り方
1つの被写体が浮き上がったような表現をしたいとき
✓背景は、『ボケ』+『暗い』ですっきりさせる
✓編集で微調整する
まずは主題となる被写体を探します
色の明暗がはっきりしているものがお勧めです
背景となる部分よりも目立っている方が表現しやすいと思います
主題の被写体が決まったら、F値を開放(目安はf/4)にして、被写体にフォーカスを当て、背景となる部分はぼかしておきます
カメラの露出設定で、背景が暗くなるように露出を下げていきます
背景の情報がそんなに重要でないときは多少の黒つぶれは許容できますが、つぶれすぎないように注意して露出を調整します
主題と背景の明暗が足りなければ、編集で暗部を暗くすればOKです
暗部の情報を残しつつ全体を暗めにしたいとき
✓目的に応じたF値に設定する
✓編集で微調整する
【十分に明るい場所】
手持ちでもOK・・・ISO感度100、シャッタースピードを上げる
【暗めの場所】
三脚を使うと高画質で撮れる・・・低ISO感度で撮りたいときは三脚でカメラを固定し、
シャッタースピードを、露出が-1.7~-1.0ぐらいになるようにコントロールする(被写体自体が動かないように注意する)
*手持ちでしか撮れない場合は・・
ISO感度を上げてシャッタースピードを稼ぐ(ローキーではISO感度は上げすぎると、ザラザラのノイズが目立つので注意が必要)
撮影の際、露出は-0.3程度に若干暗めにとっておきますが、黒つぶれがないようにヒストグラムを確認しながら撮ります
F値は、パンフォーカスにしたいのであれば高めに設定し、主題のみをフォーカスしたいのであれば低い値に設定します
最後に、編集で露出を微調整してあげます
編集のコツ
編集で露出を下げると、主題となる被写体も暗くなります
ハイライト、白レベルを上げると、主題の暗くなった部分を補正できます
✓ハイライトが飛ばないように注意する
まとめ
ローキーで撮る写真は、ドラマチックであったり、かっこいい仕上がりになったりと、作品性の高い写真に仕上がります
お気に入りのお花や観葉植物をローキーで素敵に撮って、写真を額装して部屋に飾っておくのもいいですね
それではこれで、ローキーの解説は終わりです
最後まで読んでいただきありがとうございました
ゆっくりですが、記事の更新を続けていきますので、次の記事も読んでもらえると嬉しいです
では、また次の記事もよろしくお願いします(‘ω’)ノ