Sony α6000は2014年にリリースされたミラーレス一眼カメラ
α6000シリーズの一番最初の機種になり、後継機や上位機種にα6400やα6600といった、動画機能が充実したモデルがラインナップされています
2023年7月28日にα6000シリーズの最上位モデルとなるα6700が発売となっています
α6000は、動画機能でα6400やα6600と比較すると劣っているものの、静止画の描写力に関しては大きな差はないといった印象です
α6000はスペックの比較ではなく、自分の使用用途をしっかりと考えたうえで買えば、コスパの高いAPS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼ですよ
α6000の購入を検討している方は、この記事を読んで十分に検討することをおすすめします
私はα6000を5年間使用していますが、画質は不満なく使えるレベル。
自然を散策しながらのスナップ撮影で最大限に発揮されますし、もちろん街中でのスナップや、旅行の思い出を切り取るのにも最適です。
カメラ選びはオーバースペックに注意
私もそうでしたが、カメラ選びになると、どうしてもスペックが気になってしまうんですよね
最新であればあるほど、価格が高ければ高いほど優れたカメラであることは間違いありません
ただし、優れた機能が盛りだくさんであっても、使わないのであればないものと同じ
それを、オーバースペックと言ったりします
予算が限られているのであれば、カメラを買う際は自分の使用用途をしっかりと考えて、それに見合ったカメラを選択することが重要です
いいカメラ=自分の用途に合ったカメラ
Sony α6000ってどんなカメラ?
α6000を一言でいうなら、
ベーシックな一眼ミラーレスカメラ
後継機種と比較すると、ISO感度を上げた時のノイズの入り方や、オートフォーカス精度、動画撮影機能の面で劣りますが、自然や、街中、旅先でのスナップ撮影だったり、日常を撮影する分には、描写力は十分満足いくものになっていて、後継機と比較しても大きな差はありません
また、対応レンズが多くあるので、レンズによる描写の違いを楽しむこともできます
下の表にα6000を買う際にチェックするべき主な仕様をまとめてみました
比較として、同価格帯の機種であるCanon Eos M200、α6000の上位機種であるα6400を掲載したので参考にしてください
機種 | Sony α6000 | Canon Eos M200 | Sony α6400 |
発売日 | 2014年3月 | 2019年10月 | 2019年2月 |
ボディ(中古)2022.3時点 | 約45,000円 | 約50,000円 | 約100,000円 |
レンズキット(中古)2022.3時点 | 約50,000円 | 約65,000円 | 約110,000円 |
重さ(バッテリー含む) | 約344g | 約299g | 約403g |
センサーサイズ | APS-C | APS-C | APS-C |
画素数 | 有効約2430万画素 | 約2410万画素 | 約2420万画素 |
追従瞳AF | — | 〇 | 〇 |
AFエリア | 179点 | 143点 | 425点 |
手振れ補正 | レンズによる | レンズ+センサー検知 | レンズによる |
サイレントシャッター | — | 〇 | 〇 |
連続撮影 | 最高約11コマ/秒 | 最高6.1コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
アスペクト比切り替え | 3:2、16:9 | 3:2、4:3、 16:9、1:1 | 3:2、16:9、1:1 |
4K対応 | — | 〇 | 〇 |
タイムラプス動画 | — | 〇 | 〇 |
ファインダー | 電子ビューファインダー | — | 電子ビューファインダー |
背面モニター *画面を見ながらの自撮り | チルト式 (自撮り*×) | チルト式 (自撮り*〇) | チルト式 (自撮り*〇) |
タッチパネル | — | 〇 | 〇 |
スマホ転送 | 対応 | 対応 | 対応 |
レンズ対応マウント | ソニーEマウント | キヤノンEF-Mマウント | ソニーEマウント |
動画にはこだわらないという方ならα6000が高コスパ
α6000はEOS M200と比較して・・
- レンズキットだと1万円以上も安い
- 連続撮影が強い
- 電子ビューファインダー搭載
動画機能で選ぶならEOS M200が〇
EOS M200は・・
- 自撮りに向いている
- 手振れ補正、動画撮影が強い
- 4K動画が撮れる
- タイムラプス動画が撮れる
価格が同じぐらいのCanon Eos M200を確認していない方は確認しておいた方がいいかも。
α6000を買おうか迷っている方でしたら、動画作成に力を入れたいかどうかをしっかりと考えましょう
α6000の不満ポイント
手振れ補正が弱い
最新機種では、ボディ内手振れ補正がついているものも出てきました
ボディ内手振れ補正がついていると・・
- ブレによる失敗が極力少なくなる
- 暗い場所でも手持ちできれいな(ノイズが少ない)写真が撮れる
- 望遠レンズでの撮影、動きながらの動画撮影に適している
ボディ内手振れ補正がついている機種は、手振れ補正が強力なので、手持ち撮影をしたときの手振れによる失敗が少なくなります
また、手振れを補正してくれるということは、シャッタースピードを遅くした撮影でもブレにくいというメリットがあります
シャッタースピードを遅くしていくにつれて、より明るく写すことができる反面、手持ち撮影ではブレが起きやすくなっていきます
そこで、手持ちでもブラさずに明るく撮るために、ISO感度を上げて明るさを補正する必要がありますが、ISO感度を上げれば上げるほど写真にノイズというザラザラが入ってしまうんです
まとめると
手振れ補正が強力なら、シャッタースピードを落とした撮影でもブレない=ISO感度を上げる必要がなくなる=光量が少ない場面でも手持ちでノイズが少ない写真が撮れる
ということになりますね
もちろん、よりブレの影響がある望遠レンズでの撮影や、動きながらの動画撮影では、ボディ内手振れ補正が備わっていることは大きなメリットになります
α6000はレンズ側で手振れを補正してくれますが、ボディ内手振れ補正が備わっている機種よりも、手振れ補正が弱いことや、純正レンズでも手振れ補正機能が備わっていないものもあるので注意が必要です
レンズに手振れ補正機能がないと、手振れ補正機能が全く使えないということになります
サードパーティー製(他社が開発販売するEマウントレンズ)には、手振れ補正機能がないことが多いのでよく確認してから買う必要があります
Sony純正レンズで手振れ補正が備わっているものは、型番にOSSと記載があります
(レンズにはOptical Steady Shotと記載)
ちなみに、パワーズームレンズキットのE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSには手振れ補正機能がついていますよ
シャッタースピードを理解して撮影できるようになれば、手振れで失敗するということは少なくなってきます。
ただ、シャッタースピードをISO感度で補うと、ノイズが多くなるのが不満になってくるんですよね。
α6000にはリアルタイム瞳AF機能がない
α6000には動きにリアルタイムで追従する瞳AF機能がなく、不満な方がいるかもしれません
絞りを開放にして人物を撮るときは、フォーカスの位置が目にあっていることが重要ですが、α6000には瞳AF機能がありますが、動きに追従してフォーカスをしてくれる機能ではないので、動きのある人物やペットの瞳AFが弱いです
同じ価格帯で、リアルタイム瞳AF機能があるのはCanon Eos M200
私は、風景や自然を撮るときは必ずマニュアルフォーカスで撮ります。
フォーカス位置にこだわりたいというのもありますが、ただ好きなだけかもしれません。
というのも、自然の中でファインダーを覗きながら、マニュアルでじっくり集中してピントを合わせている時間が、とてもリラックスできる時間でもあったりするんですよね。
苦手なこと
動画撮影ではできないことが多い
後継機種に比較して、動画撮影においては、できないことが多いので、動画作成に力を入れたい方は、α6000を買わない方が無難です
ちなみに、
α6400では
- 4K動画撮影
- Log撮影
- スロー&クイックモーション撮影
- タイムラプス動画撮影
α6600では、α6400に加えて
- 動画での瞳AF
- ボディ内手振れ補正
- 高容量バッテリー
自撮りに向いていない
背面モニターが、レンズ側の向かないので、写りを確認しながらの自撮りが難しいです
将来的にYoutubeで配信したいという方にはおすすめできません
Youtubeに上げるだけなら、スマホでも十分と言っているYoutuberさんもいるので、やっぱり動画を作り込みたいかどうかが重要ですかね。
では、α6000が自分に合っていそうだなと思った方は、この後も参考になると思いますので読んでいただけると嬉しいです
α6000の満足ポイント
コンパクトなボディ
α6000はとにかくコンパクトで軽い!
手の小さい方でも、片手に楽々収まるぐらいのサイズ感です
APS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼カメラの中では最軽量、最安クラスになります
カメラにハマった日には、お気に入りの瞬間を撮影するために、常に持ってないと落ち着かないという日が必ず来ます
そんな時に、持ち運びにくいカメラだったらかなりのストレスですよね
α6000はショルダーバックどころか、ジャケットのポケットにも簡単に収まります
気軽に持ち運べてサッと撮影できるということは、カメラを楽しむためには本当に重要
シンプルなデザイン
飽きがこない条件として、シンプルであるというのはとても重要です
α6000シリーズは、凹凸のない正方形であることが特徴で、ボディをコンパクトにするために、ボタンの配置も無駄のないものになっています
指が各種ボタンに届きやすく、簡単な設定の変更なら片手でもできてしまいます
高画質
下に貼っているのが、α6000で撮った作例です
(露出、色温度を適正になるように補正してあります)
作例の使用レンズはこちら
- E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
- Sigma 30mm F2.8 DN | Art
- E 55-210mm F4.5-6.3 OSS
- E 55-210mm F4.5-6.3 OSS
- TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
- TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
2014年に発売された、古い機種と言っても、画質は高いレベルにあります
ノイズについても、明るい場所ならISO感度が800~1200ぐらいならほとんど気にならないレベルです
作例の1.はISO640ですので、暗い部分を見ていただけると参考になるかと思います
約2400万画素なので、大きなプリントや、カレンダー作成、パネル作成などでもきれいに仕上がりますよ
プレミアムおまかせオート機能
シャッターを押すだけの簡単撮影モードがあるので、初心者の方でも安心
連続撮影が早い
当ブログ管理人のNariは実はスキーも趣味だったりします(*^^*)
上の写真は、α6000の連続撮影の実例です。
秒間11コマという連続撮影ができますが、これは一眼レフ機のプロが使用するレベルの速度
後継機では、連続撮影可能枚数が多くなっていますが、秒間コマ数はほとんど変わりません
ちなみにα6000はjpegスタンダードという画質で約49枚の連続撮影が可能です
ただし、連続撮影を続けるには、SDカードの性能であったり、もっと上位の機種が必要です
報道記者のように、連続撮影を連続して何回も繰り返すような写真の撮り方をする方には、上位機種をおすすめします
レンズの選択肢が多くフルサイズ機と併用できる
ソニーミラレス一眼に対応するレンズはEマウントと呼ばれています
「ソニー Eマウント」はAPS-Cと35mmフルサイズの両方に対応するマウントです
α6000のように、APS-Cセンサー搭載のミラーレスには、APS-C対応レンズだけでなく、フルサイズ用レンズもアダプターなしで使えるので、レンズ選びの幅がかなり広いのがメリットです
(APS-C用、フルサイズ用合わせて60種類以上)
フルサイズ用レンズには、高性能なものもあるので、あえてフルサイズ用を買っておくのもおすすめ。フルサイズ用のレンズを買っておけば、フルサイズカメラにステップアップしてもレンズをそのまま使えるのは嬉しいですよね。
中古で買うときの注意点
状態のよい商品を選ぶ
α6000は2014年リリースの機種になるので、状態のよい商品を選ぶようにしましょう
あと、ネットショッピングでは輸送で不具合が出るリスクもゼロではないので、購入後の保障がついていたほうが安心です
α6000は、パワーズームレンズキットで50,000円程度、ボディで40,000円程度が相場なので、フリマサイトなどでの安すぎる品物の購入は控えた方が無難
中古保障がついているか確認
ネットで購入する場合は、中古保障がついていて、返品、返金に対応しているショップを選ぶようにしてください
また、大手ショップはなおさら安心です
なぜなら、大手ショップなら、通常は購入後の保証もしっかりついていますし、鑑定士による査定がされ、さらに点検やクリーニングが施されたうえで販売されているからです
まとめ
- 風景や自然撮影、スナップ撮影といった写真撮影メインの使い方ならα6000が高コスパ
- 動画を作り込みたい人には向かないので購入を控えた方が無難
とにかく、低価格で描写力のSony α6000は、カメラを始めるきっかけとしてとてもおすすめです
レンズ交換式のカメラは、所有欲を満たしてくれたり、撮っているときの感覚というのは、スマホとかコンデジでは体験できないものがあります
カメラを始めることで、旅をする機会が増えたり、自然の魅力に気づかされたれり、同じ趣味の知り合いができたりと、得られる体験はものすごく大きなもの!
まずは、気軽にカメラを始めてみてはいかがですか?
このブログでは、カメラの基礎や撮影のヒントも公開していますので、そちらも読んでいただいて「カメラをやる」というイメージをつかんでもらえたらと思います
もしも、この記事を読んで、「カメラを始めてみました!」という方がいましたら、コメントしてもらえると嬉しいです(*^^*)
これでこの記事は終わりになります
最後まで読んでいただきありがとうございました
ゆっくりですが、記事の更新を続けていきますので、次の記事も読んでもらえると嬉しいです
では、また次の記事もよろしくお願いします(‘ω’)ノ